9−11 TCPとUDP

ポート番号

 IPアドレスによって、目的のホスト(コンピュータやサーバ)にデータが届けられた後には、適切なアプリケーションにそのデータを割り振らなければなりません。このために用いられるものがポート番号になります。
 IPアドレスと同様に宛先ポート番号と送信元ポート番号がTCPやUDPのヘッダの中に設定されます。

クライアントのポート番号は、通信要求によって動的に与えられます。
サーバ側のポート番号は「よく使われる番号」であるウェルノンポート番号(Well Known Ports)を静的に設定します。

ポート番号プロトコル名
20FTP(データ転送)
21FTP(コントロール)
22SSH
23Telnet
25SMTP
53DNS
80HTTP
110POP3
443HTTPS
161、162SNMP
123NTP
代表的なウェルノンポート(TCP)

 

TCPとUDP

 TCP/IPにおけるトランスポート層のプロトコルにはTCPとUDPがあります。
 TCPとUDPの違いをまとめた表が以下になります。

大きな違いはコネクション(信頼性)の違いになります。

コネクション型
 品質(信頼性)を保つための制御(3ウェイハンドシェイク)が行われます

コネクションレス型
 品質(信頼性)よりも即時性や速度を重視します

どちらかが優れているということではなく、通信特性によりTCPまたはUDPを使い分けます。

 

アドレスのまとめ

・トランスポート層・・・ポート番号 → プロセス(アプリケーション)の識別
・ネットワーク層・・・IPアドレス → ホストの識別
・データリンク層・・・MACアドレス → 隣接ノードの識別(LAN上の伝送)