インターネット
インターネットとは、世界中のコンピュータや情報機器を繋ぐ巨大なネットワークのことです。これにより、情報検索、コミュニケーション、オンラインショッピングなど、様々な活動が容易になりました。
インターネット接続
インターネットに接続するためには、IPS(Internet Services Provider)を介してインターネットに接続します。単にプロバイダーともいいます。
IPSとの接続には、ADSL、FTTH、CATVといった常時接続サービスやスマートフォン、モバイルルータといったモバイル通信も普及しています。
インターネットサービス
WWW(World Wide Web):Webサイトを閲覧するサービス。ブラウザ(ホームページ閲覧に用いるソフトウェア)にURL(インターネット上にある情報の場所を示す記述形式)を指定して情報にアクセスする。
電子メール:電子メールを送受信するサービス
IP電話:インターネット回線で音声通話を行う
ファイル交換:インターネットを介してファイルを転送する
遠隔ログイン:遠隔地からネットワークを介してコンピュータを操作する
インターネットとTCP/IP
インターネットでは、標準プロトコルとしてTCP/IP群を採用しています。
<OSI基本参照モデルとTCP/IPプロトコル群の対応>

インターネット技術応用
イントラネット:企業や組織内だけで利用できるネットワークのことです。インターネットと同様の技術を使い、社内情報や業務システムへのアクセスを可能にすることで、情報共有や業務効率化を促進します。
IDC:(Internet Data Center インターネットデータセンター)
データセンターとは、サーバーやネットワーク機器を設置・運用するための施設のことです。IDCは、企業が自社でサーバーを運用するよりも、セキュリティや安定したインターネット接続、保守などの面で優れています。IDCは、災害対策やセキュリティ対策が施された環境で、企業の重要なデータを安全に保管・運用するための施設です。
IDCは、サーバーの設置場所を貸し出す「ハウジングサービス」や、サーバー自体を貸し出す「ホスティングサービス」などのサービスを提供します。
IP電話
インターネット回線を利用して音声通話を行う電話サービスのことです。従来の固定電話とは異なり、音声データをデジタル信号に変換してインターネットを通じて送受信します。これにより、通話料金の削減や、場所を選ばない通話が可能になるなどのメリットがあります。
IP電話は、音声データをパケットと呼ばれる小さなデータに分割し、インターネットを通じて相手に送信します。相手に届いたパケットは再び音声データに復元され、通話が成立します。この仕組みには、VoIP (Voice over Internet Protocol)という技術が使われています。

IP電話 (VoIP)におけるSIPとRTPの役割
- SIP (Session Initiation Protocol):
- IP電話の「制御」を行うプロトコルです。
- 発信、着信、通話中の機能(保留、転送など)を制御します。
- 通話の開始から終了までを管理します。
- SIPサーバーがSIPメッセージを中継し、通話相手を特定します。
- RTP (Real-time Transport Protocol):
- SIPで確立された通話路を通じて、音声データを送受信するプロトコルです。
- 音声データをパケットに分割し、IPネットワーク上で効率的に転送します。
- リアルタイムでの音声伝送に特化しており、遅延を最小限に抑えるように設計されています。