5-7 ファイルの基礎

ファイルにはその使用主体や用途などによって分類することができます。

利用主体による分類システムファイルOSなどシステムが使用するファイル
ユーザファイル利用者が使用するファイル
基本性質による分類基本ファイル(マスタファイル)商品データや社員データなど、更新されながらも継続的に利用されるデータ
変動ファイル(トランザクションファイル)当日売上など、日々の業務処理に関連して発生するデータを記録するファイル
利用期間による分類永久ファイル長期にわたって利用されるファイル
一時ファイルデータの受け渡しなどで一時的に利用され、不要になったら削除されるファイル
格納する対処による分類プログラムファイルプログラムを記録する
データファイルデータを記録する
障害に備えるファイルバックアップファイルある時点におけるファイルの複製
ジャーナルファイル更新履歴を記録したファイル

データファイルはレコードの集まりとして扱われます。レコードは項目(フィールド)の集まりで、項目はファイルを構成する最小の単位です。

論理レコード人間から見たデータの単位
物理レコード(ブロック)コンピュータのアクセス単位
論理レコードの集まり
論理レコードを一つの物理レコードにまとめることをブロック化と呼ぶ。

また、物理レコードが含む論理レコードの数をブロック化因数と呼ぶ

ブロック化をすることで以下のような効果があります。

  • 記憶効率の向上
  • 処理時間の減少