ジョブ管理
ジョブを自動的に無駄なく実行化させることが、ジョブ管理の役割です。
リーダ | 投入されたジョブを入力ジョブキューに登録する |
ジョブスケジューラ | 次に実行あるいは出力するジョブを選択する |
イニシエータ | ジョブスケジューラが選択したジョブの実行準備を整える主記憶やディスク領域などの割当てを行う |
ターミネータ | 実行の終了したジョブに割り当てられた資源を開放し、実行結果を出力ジョブキューに登録する |
ライタ | 選択したジョブの実行結果を出力装置に出力する |
スプーリング
スプーリングとは、磁気ディスク装置を仮想的な入出力とみなし、これに対して入出力を行うことです。スプーリングによって出力を含むシステム全体のスループットの向上が期待できます。
ジョブスケジューリング
複数のジョブが投入された場合、どのジョブをどのような順番で処理していくかによって、全体の効率は大きく異なります。このとき、できるだけ効率的になるように処理の順序を決定することを、ジョブのスケジューリングといいます。
スケジューリング方式には、到着順方式や優先度順方式など、様々なものがあります。
これからの考え方はタスク単位でスケジューリングを行う場合と基本的に同じです。
その他の管理機能
OSにはジョブ管理やタスク管理、記憶管理の他にも様々な管理機能があります。
- データ管理
データファイルとして管理する機能です。データ管理では次のような機能を提供します。
・媒体の管理
・ファイルの提供
・排他制御
・リカバリ(障害発生時の復旧作業) - 運用管理
システムの稼働状況の記録(システムモニタリング)やユーザ管理(ユーザID/パスワード管理、ファイルアクセス権の管理)などにより、運用管理業務を支援する機能を提供します。 - 障害管理
障害の検出や回復、障害状況の記録、予防保守、バックアップなど、障害に対するための機能を提供します。 - 入出力管理
入出力装置や入出力要求の管理、入出力に関わる障害検出などの機能を提供します。 - 通信管理
通信回線を用いたデータ通信の制御に関わる様々な機能を提供します。