5-4 記憶管理その2

仮想記憶管理は、主記憶と補助記憶(仮想記憶)上でのアドレスの変換や、プログラムのロードと対比などを実現します。

仮想記憶システムにおいては、仮想記憶療育と主記憶療育をどのように対応付けるかが重要となります。最もよく用いられているのはページング方式です。これは補助記憶上のプログラムと主記憶領域をページと呼ばれる同じサイズの領域に区切って管理します。

プログラムには、仮想記憶上での位置をあらわす仮想アドレスが付けられており、実行時に主記憶上の実アドレスに変換します。この変換を動的アドレス変換(DAT)とよびます。

ページアウトする時はページ置換え(ページリプレースメント)アルゴリズムで決定します。

FIFO方式主記憶上のページの中で最も古くから主記憶に存在するページを選択する
LRU方式主記憶城のページの中で最後に参照されてからの経過時間が最も長いページを選択する

ページ置き換えが頻繁に発生すると、それだけ多く磁気ディスク装置にアクセスすることになり、コンピュータ全体の処理性能が極端に低下します。これをスラッシングという。