3-6 主記憶装置

主記憶装置は半導体メモリで構成されている。大きく分類したとき、ROMRAMとなる。

ROM(Read Only Memory)

読み出しのみ可能・書き込み不可のメモリ、不揮発性(消えない)
※種類によっては書き込み可

補助記憶装置(ストレージ)にも使われる

使用例:音楽CDやゲームソフト、年賀状やウィルス対策ソフトなど市販のパッケージソフト

ROMの種類

マスクROM読み出し専用のメモリ。
PROM(Programmable ROM)一度だけ変更できる。
EPROM(Erasable PROM)何回も紫外線でデータを消去して書き換えることができる。
EEPRROM(Electrocally EPROM)何回も電気的にデータを消去して書き換えることができる。
フラッシュメモリEEPRROMの1種。全消去ではなく、ブロック単位でデータを消去して書き換えることができる。USBメモリ

RAM(Random Access Memory)

パソコンが一時的にデータを保管するためのメモリ、揮発性(消える)

RAMにはSRAMDRAMがある。

DRAM(Dynamic Memory)安価で容量が大きく主記憶装置に用いられるメモリ。SRAMに比べて低速。再書き込みするリフレッシュ動作が必要
SRAM(Static RAM)非常に高速ですが価格も高く、よって小容量キャッシュメモリとして用いられるメモリ。フリップフロップ回路でリフレッシュ不要
※キャッシュメモリは、CPUと主記憶の間に位置し、速度の差を埋めるための記憶装置

以前、クロック周波数について「1秒間のリズム」と説明したが、それはCPUのみでなく他の装置にも存在する、下の画像の(2)を見ると、CPU(の中のレジスタ)に近ければ近いほど速度(クロック)が速いことがわかる。

技術が進むにつれ、速度がどんどん上がっていくため、主記憶装置(比較的遅いDRAM)の速度も上げていかなければならない。DRAMの速度を上げるために、通常はクロックごとに1回のデータのやり取りがあるのに対して、クロックごとに2回のデータやり取り行うという技術がある。(DDR-SDRAM)

(1)

ROMは➂のハードディスク(=HDD)とSSD、CD/DVDである。
RAMは➂のメモリのことである。
見た目と一緒に覚えよう。

(2)

ディスクキャッシュは、主記憶装置とストレージ(磁気ディスクキャッシュ(=HDD)など)の速度差を埋める。