4-6 システムの信頼性と稼働率

信頼性とは、システムが故障せずに、どれくらい安心して仕事をし続けるかという性質

RASIS

コンピューターシステムやソフトウェアの品質を評価する5つの指標の頭文字をとった用語。      システムやソフトウェアが安定して期待した通りに稼働しているか否かを判断する指標である。

  • Rは、「Reliability」 信頼性  指標はMTBF
  • Aは「Availability」 可用性  指標は稼働率
  • Sは「Serviceability」 保守性 指標はMTTR
  • Iは「Integrity」 保全性
  • Sは「Security」 機密性
信頼性システムの故障のしにくさ
可用性システムが止まらずに稼働し続ける割合
保守性性能や機能をどれくらい維持(保守)しやすいか
完全性データに欠損や不整合がないか
機密性セキュリティのこと、犯罪や災害にどれだけ強いか
※要確認

MTBFとMTTR

稼働状況を表す指標

  • MTBF(平均故障間隔)
  • MTTR(平均修理時間)

全商情報処理検定で学んでいるはずなので式や説明は省略する。下記の問題を通して解き方を確認。

MTBF、MTTRに関する記述を選ぶ問題

MTBFとMTTRを求める問題

2つの処理装置の稼働率の差を求める問題

ハードウェアには故障がつきものであり、99%まで減らせても100%故障をなくすことはできません。

故障率の大きさは、時間の経過にともなって、次のような推移傾向を見せる。

この曲線をバスタブ曲線という。

  • 初期故障期・・・部品などの初期不良が原因で、稼働後すぐに発生する故障
  • 偶発故障期・・・偶然起こった故障
  • 摩耗故障期・・・部品が摩耗や劣化して起こる故障、使用時間が長いほど発生しやすい

保守作業

ハードウェアの保守作業には、目的やタイミングにより次のように分類される。

目的による分類予防保守故障を未然に防ぐために、故障発生前に実施する。
事後保守故障が発生した部分について実施する。
タイミングによる分類定期保守(計画保守)1ヶ月ごとなど、定期的に実施する。
臨時保守予定外で必要になったときに実施する。