4-3 クライアントサーバシステム

  • クライアントサーバシステム・・・クライアントがサーバに処理を依頼し、サーバが応答するして処理を進めるシステム
  • RPC・・・遠隔(リモート)にあるコンピュータの関数(プロシージャ)を実行(コール)するためのソフトウェア技術
  • 3層クライアントサーバシステム
  • シンクライアント・・・クライアントに最低限の機能だけ持たせること
  • VDI・・・
  • ピアツーピア
  • SaaS
  • PaaS
  • IaaS
  • エッジコンピューティング

クライアントがサーバに処理を依頼し、サーバがそれに応答するという形で処理を進めるシステム。

垂直機能分散システムの代表である。

クライアント・・・ネットワークに接続して、サービスを利用する側のコンピュータ。
サーバ・・・クライアントの要求に応じて、サービスを提供する側のコンピュータ。

なお、サーバには次のような種類が存在する。名前を見れば何をするかが大体わかる。

ファイルサーバファイルの管理、アクセスを行うサーバ
データベース(DB)サーバデータベースの管理、アクセスを行う。
プリントサーバプリンタの出力、出力ジョブの管理を行う。
Webサーバホームページなどのデータを要求に応じて返す。
アプリケーション(AP)サーバ業務用アプリケーションを実行する。
RPC (Remote Procedure call) よく利用する手続き(プロシージャ)を、予めサーバに用意しておき、クライアントからの要求に応じてネットワーク経由で呼び出せるようにする仕組み。          Remote Procedure call=遠隔で手順を呼び出す。

Webシステムとクライアントサーバシステムの違い

WEBシステムクライアント側で、データやプログラムを保持せずに、サーバ上で一括してプログラムが処理する。
クライアントサーバシステムクライアント側で、クライアント特有のデータやプログラムを保持しているので、クライアント端末上でプログラムが処理される。

3層クライアントサーバシステムとは

クライアントサーバシステムの機能を『プレゼンテーション層』、『ファンクション層』、『データ層』の 3つに分けて構成されたシステム

通常のサーバシステムとの違い

通常のクライアントサーバシステムは「2層クライアントサーバシステム」とも呼ばれる。      2層クライアントサーバシステムは、プレゼンテーション層とアプリケーション層が一体となって、クライアント側に実装されている。アプリケーション層が実装されている場所の違いが、「2層クライアントサーバシステム」と「3層クライアントサーバシステム」の違いである。

図 Web2層クライアントサーバシステム

基本情報問題

基本情報H24問13 3層クライアントサーバシステムの正しい記述はどれか

シンクライアント

クライアントに最低限の機能しか持たせないこと。

3層クライアントサーバシステムの方針を推し進めると行き着くことがある。

Thin(薄い、密度が低い)+クライアント(コンピュータ)

VDI(Virtual Desktop Infrastructure)

仮想的なデスクトップ環境を提供すること。PC端末で行っていた処理をサーバ上の仮想化した環境で 行うため、端末に磁気ディスクを持たないシンクライアント端末を使える。

Virtual Desktop Infrastructure=仮想的な デスクトップ 基盤

ピアツーピア

サーバとクライアントという区別がなく、対等な立場でデータを交信するシステム

ピア=peer(対等者)

クラウドコンピューティング

データやプログラムはインターネット上においておき、必要なときに必要なときだけ利用する処理。

クラウドコンピューティングの考えを活用したサービス事業には以下のようなものがある。

重要なので図として覚えるべし

  • SaaS ユーザに対してアプリケーションソフトウェアの機能を提供する。
  • PaaS アプリケーションはユーザが管理し、プロバイダはその実行環境を提供する。
  • IaaS アプリケーションや実行環境はユーザが管理し、プロバイダはハードウェアなどの      基盤(インフラ)部分を提供する
  • DaaS 仮想デスクトップ環境を提供する。
  • FaaS さーバレスでアプリケーション開発ができるクラウドサービス

ちなみにミドルウェア(Middleware)とは、OS(オペレーティングシステムの略)とアプリケーションの間に入って、両者の役割を補佐するソフトウェアのことである。

エッジコンピューティング

「端末の近くにサーバを分散配置する」ネットワーク技法

 ユーザや端末の近くでデータ処理することで、上位システムへの負荷や通信遅延を解消する。

エッジとはは、下記の図を参照