ポート番号
IPアドレスによって、目的のホスト(コンピュータやサーバ)にデータが届けられた後には、適切なアプリケーションにそのデータを割り振らなければなりません。このために用いられるものがポート番号になります。
IPアドレスと同様に宛先ポート番号と送信元ポート番号がTCPやUDPのヘッダの中に設定されます。
クライアントのポート番号は、通信要求によって動的に与えられます。
サーバ側のポート番号は「よく使われる番号」であるウェルノンポート番号(Well Known Ports)を静的に設定します。
ポート番号 | プロトコル名 |
---|---|
20 | FTP(データ転送) |
21 | FTP(コントロール) |
22 | SSH |
23 | Telnet |
25 | SMTP |
53 | DNS |
80 | HTTP |
110 | POP3 |
443 | HTTPS |
161、162 | SNMP |
123 | NTP |
TCPとUDP
TCP/IPにおけるトランスポート層のプロトコルにはTCPとUDPがあります。
TCPとUDPの違いをまとめた表が以下になります。

大きな違いはコネクション(信頼性)の違いになります。
コネクション型
品質(信頼性)を保つための制御(3ウェイハンドシェイク)が行われます

コネクションレス型
品質(信頼性)よりも即時性や速度を重視します

どちらかが優れているということではなく、通信特性によりTCPまたはUDPを使い分けます。
アドレスのまとめ
・トランスポート層・・・ポート番号 → プロセス(アプリケーション)の識別
・ネットワーク層・・・IPアドレス → ホストの識別
・データリンク層・・・MACアドレス → 隣接ノードの識別(LAN上の伝送)